掲載日:2008/06/16
1)目的
 財団法人ボーイスカウト日本連盟は、ボーイスカウトの組織を通じ、青少年がその自発活動により、自らの健康を築き、社会に奉仕できる能力と人生に役立つ技能を体得し、かつ、誠実、勇気、自信及び国際愛と人道主義をは握、実践できるよう教育することをもって目的とする。(日本連盟教育規定 第1章一般原則)

ボーイスカウトとは何かと、良き社会人になるための教育であり、運動(公民教育)です。子供達はその幸福な人生を求め、円満かつより良き社会人になるため、その心得を表す「ちかい」と「おきて」をいつも心に持ちます。


2)「ちかい」と「おきて」
 スカウトのちかい(入隊に際して、ボーイスカウトは、次のちかいをたてる。)
 私は、名誉にかけて、次の3条の実行をちかいます。
   1. 神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります。
   2. いつも、他の人々をたすけます。
   3. からだを強くし、心をすこやかに、徳を養います。

 スカウトのおきて
   1. スカウトは誠実である。
   2. スカウトは友情に厚い。
   3. スカウトは礼儀正しい。
   4. スカウトは親切である。
   5. スカウトは快活である。
   6. スカウトは質素である。
   7. スカウトは勇敢である。
   8. スカウトは感謝の心をもつ。

 「ちかい」と言う言葉は、古語で表すと「ちかひ」、「ひ」とは霊、自分の“良心”に自分で誓うのです。自分が自分に誓う。これに勝る自発活動はありません。「おきて」は、心のおきどころの「おき」と方向を示す「て」を表しています。
 「ちかい」と「おきて」を実行することは、権利に対する義務とは違い、反対給付を求めない自発活動からくるものを求めています。よく外国映画で「私は嘘を申しません」と言う時に、ボーイスカウトの三指のサインを見せる時があります。それ程外国では強い「ちかい」であると考えられています。ボーイスカウトは、名誉をなによりも大切にします。
 誠実→責任を果たす→信用・信頼を得る→名誉
 このようにボーイスカウトにとって「ちかい」と「おきて」は、もっとも大切なものであり、ボーイスカウト運動の根幹をなすものです。
掲載日:2008/05/07

ボーイスカウト活動
※以下の文章は、ボーイスカウト日本連盟のホームページから引用しました。

戦後半世紀、日本は奇跡といわれるほどの復興と発展をとげ、現在では経済大国となり、そのすすむ道は世界の将来を左右する重要な使命を担うまでに成長しました。  資源をもたない日本がこのように発展した原動力が、国民の不断の努力であったことはいうまでもありません。 さらに国際社会での責任を全うし、明日の日本を築くのも、日本人一人ひとりであることは、まちがいないことでしょう。 次の時代を切り開くのは、現代の子どもたちです。 ボーイスカウト日本連盟は、自立心をもち冒険心にあふれた未来を担う青少年を育成することを目的に1922年に創設され、野外活動や奉仕活動をとおして幾多の成果をあげてきました。  ここでご紹介できるボーイスカウト活動はその一部ですが、わたしたちは、ボーイスカウト運動のなかから素晴らしい子どもたちが巣立っていくことを確信しています。

ボーイスカウトは、健やかな子供を育成する世界運動です。  大きな運動は、小さなキャンプから始まりました。 ボーイスカウトは、1907年、イギリスのブラウンシー島で行なわれたキャンプからスタートしました。都会育ちの少年たちにとって、このキャンプは夢と冒険にみちた初めての体験でした。かねてから少年たちの教育問題に大きな関心をもち、このキャンプを主催したべーデン-パウエル卿は、この体険をもとに翌年「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどのなかで発揮させ、「遊び」をとおして少年たちに自立心や協調性、リーダーシップを身につけさせようと説いたのです。これがボーイスカウト運動の始まりです。「スカウト」とは「先駆者」のことで、ボーイスカウトとは「自ら率先して幸福な人生を切り開き、社会の発展の先頭に立とうとする少年」という意味をもっています。

世界217の国と領域で2500万人が活動しています。  現在、世界では217の国と領域で2500万人がボーイスカウト運動に参加しており、また2億5千万人ものひとが人生の一時期をボーイスカウトとして過ごしています。この数字は、ボーイスカウト運動の意義、楽しさが広く世界に認められた証といえます。世界の大部分の地域で、多くのスカウトやOBを生んできたこの運動は、さらにその輪をひろげつつあります。

学校以外の場所がボーイスカウトの教室です。  現代の子どもたちは、受験勉強や塾通い、稽古ごとにおわれ、大人並の忙しさもまれではないといわれます。また、近所の子どもたちや学友と誘いあっていっしょに遊びまわることも少なくなりました。これでは、たとえ学力、知力が向上しても、人間にとって大切な、バランスのとれた人格を形成するためには問題があるといわざるを得ません。 ボーイスカウトの活動では、年齢の近い仲間たちと共に、大自然の中で思い切り楽しく遊びながら、多くのことを自らの心とからだで体験学習してゆきます。その過程で将来実社会で必要となる体力や健康、協調性やコミュニケーションの能力、リーダーシップといった、大きく見れば「共生の能力」の基礎とノウ・ハウを、ごく自然に身に付けることができるのです。

名前も活動も、地球サイズです。  ボーイスカウト活動の目的、教育システムは、世界共通です。また当然のことながら名称も世界共通で「ボーイスカウト」または単に「スカウト」と呼ばれています。すでに1920年には国際事務局がロンドンに開設され、以来、人種、宗教、言語など、人々のあらゆる違いを越えて、世界中の青少年の友愛を深めることを目指し、その活動は積極的に展開されています。

山野で、街角で、今日もボーイスカウトの声がはずんでいます。  楽しさ、きびしさ。想い出は、けっして減らない財産です。 ボーイスカウトの活動のベースは、休日を利用しての集会です。公園などに集まって、その日のテーマのもと、さまざまな活動を行ないます。草花や木々を観察したり、気象について学んだり、あるときは町の探検隊に、またあるときはレスキュー隊にもなり、子どもたちは楽しみながら学校では得られない知識と技能を体得してゆきます。周囲の人々に対するいたわりの気持ち、感謝、チームワーク、敬う心などもこうした日常活動の中で育まれるよう指導者も工夫をこらしています。これらすべての体験は、一人ひとりの胸に刻まれ、彼らを精神的に成長させます。

ボーイスカウトは、創立当時から、自然を愛する運動でした。  ボーイスカウトでは、その起源からもわかるように野外活動を重視し、自立心を高めることをその大きな目標としています。活発に行なわれるキャンプなどの野外活動で子どもたちは自然と親しむ技術と心を学びますが、この姿勢は地球環境の保全が叫ばれる今日、新たな角度から再評価されています。またこの野外活動の集大成ともいえるジャンボリーは日本、世界ともに4年に一度挙行され、スカウトたちは日ごろの成果を互いに披露し、和を拡げています。1994年の第 11回日本ジャンボリーは大分県久住高原において行なわれ、1週間にわたって世界23カ国、約31,000人もの参加者を得て(海外からは460人)、大きな成果を納めました。

奉仕の心と人間愛が基本です。 ・・ボーイスカウトの日常活動の大きな柱に、さまざまなボランティア活動があります。これはボーイスカウトの活動が自然と社会、そしてそれらを包括した人生そのものであることを示しています。そのためスカウトは全国規模の社会奉仕活動である赤い羽募金やユニセフ募金を率先して推進することはもちろん、公園などの清掃をはじめとする地域社会への貢献も積極的に行ない、人の役に立つことの大切さを学んでいます。家庭にいても、学校にいても、ボーイスカウトの誇りを大切にします。 ボーイスカウトは子供の個性を尊重する運動ですが、同時にスカウトとしての活動中は規律を大切にします。そのためスカウトたちは入団するにあたって年齢部門別に「やくそく」や「ちかい」をたて、「おきて」を守ることを約束します。しかし、この内容は「体を強くし、心をすこやかに、徳を養います」といった人間としてごく当たり前の信条に他ならないものばかりです。ボーイスカウト運動はこのような信条を子供たちにはっきりと意識させることにより、家庭でも、学校でも、自らの責任と目的を自覚してより有意義な日常生活を送るよう促しています。

設備、組織、そして愛情。子供たちをささえる体制も万全です。  ボーイスカウトは5つのグループから構成されています。 小学校から大学まで、公教育制度にステップがあるように、ボーイスカウトも年齢別に5つの部門から成り立っています。各スカウトはそれぞれの年代の発達段階に応じた活動プログラムにより、スカウト活動に邁進します。

綿密なプログラムで、一人ひとりの個性を尊重します。  ボーイスカウトでは強制的な訓練は一切行なっていません。そのプログラムはスカウト個々人の長所を生かすよう綿密に作成されており、遊びでも奉仕活動でも、自分の意志で、自発性と自立心をもってスムーズにとけ込めるよう工夫がなされています。「班制度」と「進歩制度」はその一例です。小さなグループ(班)での活動を基本にリーダーシップ、協調性、責任感を養うのが班制度であり、また進歩制度はいろいろな課題を達成するにしたがって上級のスカウトに進んでゆく進級章と、興味に従って選択できる技能を修得する技能章から成り立っています。

指導者の養成にも、力を注いでいます。  スカウトを親身になって指導するのが指導者です。ボーイスカウト日本連盟には約8万4千人の指導者が登録されています(95年度)。日本のボーイスカウト運動は彼らによってしっかりと支えられています。指導者はさまざまな職業をもった一般の成人で、ボーイスカウト運動に共鳴して無報酬で活動をつづけています。連盟では指導者の拡充・レベルアップも重視し、子どもたちに提供する育成プログラム同様の細やかな研修システムを組んでします。

組織は全国に、活動は世界に。  現在、ボーイスカウト日本連盟は全国47都道府県にそれぞれ県連盟と事務局を設置し、全国的な活動を展開しています。活動は各県連盟の自主性と独自性を重んじ、地域に根ざした活動を行っています。日本連盟はプログラム立案などの統括的部分と指導者養成、海外派遣などを主に担当し、ジャンボリーなどの全国規模のイベントの企画・運営や、海外のスカウトの日本への招待、あるいは日本のスカウトの海外への派遣などの国際交流事業にもあたっています。日本連盟の施設は日本のボーイスカウト運動の進展とともに拡充の一途をたどり、現在では東京・三鷹の本部と会館、山中湖と那須には野営場を所有して、健全な青少年の育成をサポートしています。

多くの方の支持をうけて、ボーイスカウト運動は前進しています。  ボーイスカウト日本連盟は学校教育だけでは達成できない社会教育の分野を担う財団法人です。その規模は各方面からの評価が高まるとともに大きくなり、職員数44人、指導者とスカウトを含めた加盟員は約25万人にもおよぶ大組織となりました。また日本の国際社会における責任が増大するにしたがって、海外との交流はますます頻繁になっています。これらの運営はスカウト一人ひとりからの若干の会費と、そして多くの個人・法人の方からのご寄付によって賄われています。日本の明日を担う子供たちを育成するために、人材の面からも、財務の面からも多くの方のご支援を仰ぐボーイスカウト運動にご理解を賜れば幸いです。

ボーイスカウトから、宇宙飛行士誕生!   1996年、日本人で5人目の宇宙飛行士候補者に選ばれた野口聡一さんもボーイスカウトの仲間です。小学生のときからスカウト活動を続け、宇宙飛行士の訓練にアメリカへ出発するまで指導者として活動していました。「宇宙飛行士もそうですが、ボーイスカウトで培った協調性、チームワークはどんな仕事をするときでも必ず役立つはずです。」と野口さんは語っています。